「日本三景」と「雪月花」

冬至をとうに過ぎ、昼の時間が少しずつ長くなってきました。

一方で節気はいよいよ大寒へと近づき、日々の寒さはいや増すばかりです。

 

ところで、日本の美しい自然の景物を指すことばに、「雪月花」という語があります。

もとは中国・唐代の詩人、白居易の詩に由来する表現なのですが、

皆様は、この「雪月花」と「日本三景」が一つずつ、対応の関係にあることをご存じでしょうか?

 

松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅の始めに、「松島の月まづ心にかかりて」と目指したあの松島が「月」、

紅葉に鹿という表現がぴったりな、秋の宮島が「花(=紅葉)」。

 

いずれもそれぞれの自然の代表的な名所となっています。

そして、何を隠そう、この天橋立が「雪」なのです。

 

傘松公園からの景観

 

たしかに、真冬の天橋立は寒いです。が、それゆえに、空気の清澄さもまた格別です。

さらに、天橋立の付け根に位置する元伊勢・籠神社は、上述の白居易の時代にはすでにこの場所にあり、本年いよいよ御鎮座1300年を迎えるという霊験あらたかな神社です。

 

厳しさの中にある美しさ。

まことに冬こそが、天橋立の本領なのかもしれません。